戦争はいかに「マンガ」を変えるか―アメリカンコミックスの変貌 epubダウンロード

戦争はいかに「マンガ」を変えるか―アメリカンコミックスの変貌

08/19/2020 13:56:27, , 小田切 博

戦争はいかに「マンガ」を変えるか―アメリカンコミックスの変貌 epubダウンロード
によって 小田切 博
4.9 5つ星のうち3 人の読者
ファイルサイズ : 22.02 MB
内容紹介 マンガがマンガとしてあるためにテロと戦争によって自らの表現と対峙した作家たちは、いかにして再び「マンガ」を取り戻したのか? 出版社からのコメント テロと戦争によって自らの表現と対峙した作家たちは、いかにして再び「マンガ」を取り戻したのか?本物の暴力の前ではコミックはあまりに無力だ、とマンガのなかでスーパーヒーローが嘆いている。9-11と戦争という悲惨な現実によって変化を余儀なくされたアメリカンコミックスの変化と再生を追った迫真のドキュメント。マンガがマンガとしてあるために。 内容(「BOOK」データベースより) 主にアメリカ同時多発テロ事件、俗にいう「9‐11」以降のアメリカンコミックスの変化について論じたものである。 著者について 小田切博:ライター、アメコミ研究の第一人者。数多くのトイ、アニメ、サブカルチャー誌で活躍中。また、アメコミやディズニー関連の書籍の翻訳も手がける。著書に『誰もが表現できる時代のクリエイターたち』小社刊など 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 小田切/博 フリーランスライター、アメコミ研究家。トイ、アニメ、サブカルチャー誌など、幅広い分野の雑誌で活躍中。また、アメコミやディズニー関連の書籍の翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
戦争はいかに「マンガ」を変えるか―アメリカンコミックスの変貌を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
あちこちで評判を耳にするので手にとってみたのですが…労作だとは思う。アメコミ=マッチョな阿呆男がタタタターン、という印象が定着している(実際そうなんだけど)なか、例の9・11テロによってアメコミ表現がどう変質せざるをえなかったのかを膨大な資料や実例を元に論証しています。便利です。読みやすい本です。だけどこの著者どの、サブカルチャーで政治を論ずるのは不健康という立場から論説を進めているのが気になります(その姿勢が正しいのかどうかは私には分からない)。ただ、そういう立場を歌いながら、そのくせ9・11をきっかけに米国で評判になったというブッシュ叩きのアメコミは妙に褒め称えたりと、二枚舌なロジックが随所にあって鼻白みます。なんてことはない、いわゆるサヨク良識寄り=善、それ以外=悪という、大塚英志あたりがくどくど繰り返しているいつものアレなんです。サブカルの政治性批判という建前とは裏腹に、そう論ずる人間こそがおもいっきりサブカルを自らの政治的主張の場所にすりかえようと必死になっている。そういう類の本です。情報量ぎっしりなのにさくさく読めるのはこの著者の力量ゆえですが、意地の悪い言い方をさせてもらうと、論の骨格をなす問題意識が従来の(今は少数派になりつつあるとはいえ)良識サヨクなので、論の展開がある程度は先に読めてしまうのです。編集さんは『テヅカ・イズ・デッド』も手がけた方のようですね。きっと優秀な方なんでしょうけど、どうして以上のようなツッコミを入れなかったんだろう。9・11でナショナリズムに目覚めたアメコミ・ヒーロー達を著者は懸念しているけど、例えば昨年公開の『スーパーマン・リターンズ』では星条旗がろくに画面に出てこなかったという逆の事実をどう説明するのか、等。著者のねじれた政治的メッセージに目がくらんでしまった方には『右翼と左翼』(浅羽通明)をお勧めします。いいえ、これはサブカル評論ではないんだけど、解毒剤にはいいかも。

0コメント

  • 1000 / 1000