愛読の方法 (ちくま新書)本ダウンロード
愛読の方法 (ちくま新書)
07/31/2020 13:06:33, 本, 前田 英樹
愛読の方法 (ちくま新書)本ダウンロード
によって 前田 英樹
4.6 5つ星のうち5 人の読者
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内容紹介本ばかり読んでかえってバカになる人間が後を絶たない――。書かれたものへの軽信を免れ、いかに生きるべきかという問いへと真っ直ぐいたる「愛読」の方法をとく。内容(「BOOK」データベースより)本が読まれなくなり、基本的な教養すら欠いた人間が世に溢れるようになった―こう嘆かれるようになって久しい。でも、本を読めば人は賢くなれるものだろうか。もちろん、否である。見栄でするやたらな読書は、人をどこまでも愚かにする。私たちには、文字に書かれたものを軽信してしまう致命的な傾向があるからだ。どうすれば、このような陥穽から逃れられるのか?ショーペンハウエル、アラン、仁斎、宣長など古今にわたる愛読の達人の営みに範をとり、現代人が本によって救われる唯一の道を示す。著者について1951年大阪生まれ。批評家。中央大学大学院文学研究科修了。立教大学現代心理学部教授などを歴任。主な著書に『剣の法』(筑摩書房)、『日本人の信仰心』(筑摩選書)、『独学の精神』(ちくま新書)、『批評の魂』(新潮社)、『小津安二郎の喜び』『民俗と民藝』(講談社選書メチエ)、『ベルクソン哲学の遺言』(岩波現代全書)、『信徒内村鑑三』(河出ブックス)、『沈黙するソシュール』(講談社学術文庫)、『倫理という力』(講談社現代新書)など多数。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)前田/英樹 1951年大阪生まれ。批評家。中央大学大学院文学研究科修了。立教大学現代心理学部教授などを歴任。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
以下は、愛読の方法 (ちくま新書)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
愛読とは、善く生きる努力、善く生きるための方法である――本書は、このことを実に驚くべき深さでまっすぐに説いて、目の覚めるような本になっている。読みやすく清明な文章であり、なおかつこれほど読み応えがある新書が存在するのか、と、本書を読んで望外の喜びを得た。筆者自身、この本に引用したさまざまな先人の書に、身ひとつで善く生きる方途を見出して、それを自らのものとしてきたのだろう。プラトン、中島敦、ソシュール、ショーペンハウエル、デカルト、アラン、伊藤仁斎、本居宣長などの書が、どれも生彩を放つ筆でとらえられていて、古典に触れる喜びを純粋に与えてくれる。それがまた、読む者の励ましにもなる。熟練の筆が冴えるこんな本が珍しい時代になってしまった。詰まらぬ駄本が溢れる理由も、言葉とは、文字とは、人間とはいかなるものかにまで降りていく本書の深みから教えられた。人生の時間は限られている。どんなに時代が進んでも、有限である。だから、こういう愛読に生きたい、書を通じて虚心坦懐に豊かに善く生きたいと感じた一読者として、少しでも多くの人にこの本を通じて、愛読という生き方に触れて欲しいと思う。愛読は、何に寄らずとも、たったひとりで、身ひとつで出来る、どんな人だろうと出来る。
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