生命の跳躍――進化の10大発明 pdfダウンロード
生命の跳躍――進化の10大発明
08/15/2020 11:25:27, 本, ニック・レーン
生命の跳躍――進化の10大発明 pdfダウンロード
によって ニック・レーン
3.9 5つ星のうち18 人の読者
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内容紹介 『ミトコンドリアが進化を決めた』のニック・レーン最新作! 進化史に飛躍的な変化をもたらした10のエッセンスを核に、 生命の来歴の豊穣な物語を描きあげた一冊。 高い評価を得た前著同様、レーンは最大級の謎の数々に 大胆かつ周到に挑んでいる。 10の革命的「発明」とは、 生命の誕生/DNA/光合成/複雑な細胞/ 有性生殖/運動/視覚/温血性/意識/死。 これらはいかに地上に生じ、いかに生物界を変容させたのか? 各一章を割き、最新の科学的解釈、 および研究最前線に浮かぶスリリングな仮説や手がかりを語り、 それらがわれわれにとって意味するものを問いかける。 たとえばダーウィン以来研究者を悩ませてきた眼や、 Z機構と呼ばれる光合成の仕組みは精巧そのものだ。 そうした、一見奇跡の業とも思える精密機械の進化を語るとき、 レーンの筆はいよいよ冴えわたる。 「世界のあらゆる驚異は、偶然と必然の両方を内包した、 ただ一度の出来事に端を発しているのである。」 著者はこれを例証すべく、ミクロな事実と マクロな進化を結びつける偶然と必然の両方に、 鮮やかな具体像を与えている。 それは生命進化の謎への“最終回答”ではない。 むしろ、さらなる探究への刺激に満ちており、 「科学の目的は実に化け物を捜し出すことなのである」 という言を思い起こさせる書だ。 内容(「BOOK」データベースより) 進化史に飛躍的な変化をもたらした10のエッセンスを核に、生命の来歴の豊穣な物語を描きあげた一冊。高い評価を得た前著同様、レーンは最大級の謎の数々に大胆かつ周到に挑んでいる。10の革命的「発明」とは、生命の誕生/DNA/光合成/複雑な細胞/有性生殖/運動/視覚/温血性/意識/死。これらはいかに地上に生じ、いかに生物界を変容させたのか?各一章を割き、最新の科学的解釈、および研究最前線に浮かぶスリリングな仮説や手がかりを語り、それらがわれわれにとって意味するものを問いかける。 商品の説明をすべて表示する
以下は、生命の跳躍――進化の10大発明に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
1816年5月、メアリー・シェリーはパーシー・シェリーと駆け落ちし、バイロンやバイロンの友人のジョン・ポリドリらと、スイスのジュネーヴ近郊レマン湖畔のディオダティ荘に滞在していた。天候不順で長く降り続く雨のため屋内に閉じこめられていた際、バイロンが一人一作ずつ怪奇小説を書いてみようと提案した。この時からメアリーは、小説『フランケンシュタイン』を書き始めた。18世紀末から19世紀にかけてゴシック小説が流行していた時代背景もあり、メアリーの父親(ウィリアム・ゴドウィン)も作家であった影響もあるかも知れないが、この時メアリーは17歳という若さで、しかも妻子ある男と身重で駆け落ち中という情緒不安定の中で、何故このような奇抜な構想で初期のSFともいえる傑作を書くことが出来たのか前から疑問に思っていたのである。以下、著者が知らせてくれた本書「運動ー力と栄光」の章で筋収縮について書いている箇所を引用したい。(P225〜P226)・・・・・1780年代、ボローニャ大学の解剖学教授ルイージ・ガルヴァー二は、ある現象に驚いた。死んだカエルなのに、部屋の反対側に置いた起電機で放電した瞬間にメスで脚に触れると、脚の筋肉が大きく収縮したのだ。切開している最中に真鍮の鉤にメスが触れた時にも、またほかにも雷雨などのさまざまな条件下で、同じ反応が見られた。電気によって命あるように動くという考えは、まもなく「ガルヴァー二電気」として知られるようになる。これに魅了されたメアリー・シェリーは、ガルヴァー二の報告をつぶさに読んだのち、1823年にゴシック小説『フランケンシュタイン』を著した。さらに言えば、ガルヴァー二自身の甥であるジョバンニ・アルディー二は、ある意味で彼女の小説のモデルとも言えた。彼が19世紀の初めに、「ガルバーニ電気による死者の蘇生」を実演すべくヨーロッパを回っていたおり、王立外科医師会の施設で、外科医、内科医、公爵、さらには英国皇太子までもが見守るなか、死刑囚の切り落とされた頭部に電気を流したことはよく知られている。口と耳に動電棒をあてると「あごが震えだし、周囲の筋肉がひどくゆがみ、なんと左目が開いた」とアルデー二は記している。・・・・・著者のニック・レーンが書いていたように「死者の蘇生」というテーマでメアリー・シェリーが、『フランケシュタイン』という後世に残る傑作を著したことが、この文章を読んで氷解したのである。このようなことを知るために本書を読んだわけではないのだが、著者は、同じ「運動ー力と栄光」の章で趣味のクラッシック音楽を例えにしながらミオシンとアクチンの総合作用などを説いたり、また氏の趣味である登山の経験から語る「意識ー人間の心のルーツ」の章で神経マップということを書いていたところで「私も登山歴のなかでも、動物的恐怖に襲われた経験は二、三回にすぎず、それははらわたをかき乱すような情動的反応で、その激しさに自分でもびっくりするほどであった」と書きながら身体と心が別物ではなく、結びついているなどと書いていた。私も登山で危険な場面に遭遇した経験があり、著者の言わんとしていることが納得できたのである。本書の「意識ー人間の心のルーツ」の章では、最近読んだ『皮膚は考える』と重なる考察もあり好奇心を駆り立てられながら読み進んだが、しょせんこの分野の基礎知識のない私には理解不能なことが多く読み進むのに苦労させられた。本書は、「生命の誕生」「DNA」「光合成」「複雑な細胞」「有性生殖」「運動」「視覚」「温血性」「意識」「死」の10章で構成されていたが、基礎知識がないと理解できない科学用語も出てくるから、そのたびに調べる時間もかかり、読み終るまで時間がかかってしまった。かってレマン湖畔の「ディオダティ荘」を観光で訪れたことのある私は、メアリー・シェリーが若くしてあの『フランケシュタイン』を書き上げることが出来たということの疑問を本書で解明出来るなどと思いもしなかったのである。このような本にありがちな堅苦しさを感じさせないように、著者が文学やクラッシック音楽、登山経験なども取り上げながら著したなかなかの良書であると評価したい。
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